「内向型」を知って

 私は何者なのか。どうして周りの人が自然にできることが私にはできないのだろう。これまで、ずっと悩んできて今も悩んでいる。

 

 私はなかなか友達が作れず、集団の中でボッチになってしまうことが多い。友達になったとしても深い関係になるのは難しい。

 

 だから浪人時代は精神的につらかった。たたでさえ精神的に追い詰められる浪人生なのに、友達ができなかった私は悩みを自分の中に溜め込んだ。そして、やがて他の人の何気ない会話が私への悪口のように聞こえるようになった。ただ今となっては、本当に悪口を言われていたのか、それとも全て私の妄想だったのか、分からない。

 

 大学生になっても初めのうち友達ができず悩んだ。そして「私は大人になってから気づかれる発達障害ではないか?」と思い、精神科医に相談した。そうしたら、「たぶん発達障害じゃないと思うよ。あなたはとっても優しいから傷ついてしまったんだね。」と言われた。理由はわからないけど、涙がこぼれた。きっと私の存在を認めてくれたように感じたんだと思う。

 

 精神科医への相談で一度気が楽になった。でも、「なんで私は他の人が普通にできることができないのだろう?」という悩みは残ったままだった。そんなとき見つけたのが「内向型」という言葉だった。それは、自分の内面に関心を持つ人のことなのだそうだ。そして人には内向型と外向型がいて、3人に1人が内向型なのだという。また病気や障害ではなく、脳の構造による性格なのだという。

 

 私がコミュニーケーションが苦手だと感じるのも、外向型と内向型でコミュニケーションのとり方が違うからのようだ。

 

 まだ、外交的な人と比べて自分を責めてしまうこともある。でも、いつかは自分を自分で認められるようになりたい。